タブレットはモバイルデバイスか?-Luke Wroblewski記事翻訳
Posted by 角谷 仁
”モバイルファースト”の第一人者、Luke Wroblewskiのブログから記事を翻訳してご紹介します。元記事:Data Monday: Are Tablets Mobile Devices? June 25, 2012
Many organizations include tablets in their overall definition of “mobile” computing. But when you look at where and when tablets are being used today, they’re much more “mobile in the home” than mobile.
タブレットに関しては、多くの組織がモバイルコンピューティングの定義の中に含んでいます。しかし、タブレットがいつ、どこで使われているかを見ると、通常のモバイルというよりもずっと“家で使われるモバイル端末だ”ということがわかります。
1.タブレットはどこで使われる?
まずは、タブレットがどこで使われているか確認しましょう。
・30%のタブレット所有者はテレビを見ながら時間を過ごす。また、21%はベッドで寝ながら使用。(資料/英語)
・スマートフォンとは違い、家を出るときにタブレットを持ち出る人は少ない。ただし、そういう人は休暇や出張に持ち出すし、その一部の人は出勤時も持っていく。(資料/英語)
2.いつタブレットは使われる?
使われている時間を見ても、“家で使うもの”ということがわかります。”Pocket”というサービスのデータによると、iPadのユーザーは朝と夕方~夜にアクティブになることがわかります。(訳者注:Pocketは記事や動画などを保存しておき、後で閲覧ができるサービスです。)
同じ傾向が、”weekday consumption of news”に見てとれます。デスクトップ・ノートPCの仕様は仕事時間に集中しますが、タブレットは朝と夕方~夜にピークがきます。
3.タブレットでモバイル回線を使用する?
タブレットと、スマートフォンはそれぞれWiFi spot、モバイル回線のどちらにより接続されているでしょうか。
・タブレットの6%が携帯キャリアのネットワークを利用(資料/英語)
・米国のiPhoneの29%、Androidの68%は携帯キャリアのネットワークのみを使っている(資料/英語)
・世界的に、WiFiホットスポット全ての接続のうち、スマートフォンは36%で、タブレットは10%である。(資料/英語)
4.この状況は変わるか?
これらのデータから、タブレットが本当の“モバイル”デバイスとして使われるよりも、家の中で主要に使われると言えるか、タブレットが使われる場所はビジネスでのタブレット利用で広がっていくのではないか、という疑問もありますが、現時点はそうは言えません。タブレットを使う時間のうち91%は、仕事よりもより個人的に利用しているからです。MicrosoftとGoogleがいつ変えるのかを見守りましょう。