有名企業・団体のレスポンシブWebデザイン事例-Microsoft、NTT DATAなど。
Posted by 角谷 仁
海外ではレスポンシブWebデザインがいち早く企業や団体のサイトに取り入れられ、すでにたくさんの事例が上がっています。今回はそんな海外の数ある事例の中で、有名企業・団体のレスポンシブWebデザイン事例についてご紹介したいと思います。日本も2012年内のうちに、多くの有名企業がレスポンシブWebデザインによるサイト構築を進めるのではないかと感じています。
NTT DATA海外向けコーポレートサイト。とても美しいレスポンシブWebデザインの事例です。単にデザインだけの美しいだけでなく、350ページ(※注:ツールを使用して確認)を超える全ページを、ストレスなく閲覧できる設計になっています。特に、ニュースコンテンツもうまくレスポンシブ対応されている点や、スマートフォンで利用した場合の導線の引き方がスマートでした。(スマートフォンではシンプルなナビゲーションになっており、扉ページを挟む導線になっていています。一方、PCではレイヤーのメニューから直接目的のページへ飛べます。グローバルナビをチェックしてみてください。)
6.28、マイクロソフトがビジネス/コンシューマー向けのウェブサイトの新デザインとしてレスポンシブWebデザインをプレビューテストしていたそうです(現在は閲覧ができません)。今後どのような形で公開されるかはわかりませんが、もしマイクロソフトがレスポンシブWebデザインを採用したとなれば大きな反響があるでしょう。
※参考記事 “Microsoft’s Site Redesign Will Introduce Mainstream Business To The Responsive Web”
おなじみのスターバックス、北米向けブランドサイト。商品情報やニュース、店舗情報など全て含めると1000ページ近くなりそうな大量のコンテンツを抱えていますが、全てレスポンシブWebデザインで対応されています(ツールで調査しても時間がかなりかかったため50%の500ページの段階で中断しました)。商品検索や店舗検索があるような大規模サイトですので、一見の価値ありです。
SONY (USA)
ソニーの各サイトへリンクさせるハブ的な役割サイト。会社情報約40ページがレスポンシブWebデザイン。
WWF Earth Hour
WWF 3200 Tigres
環境保全団体WWFのキャンペーンサイト。いずれも50,60ページほど。
日本でもファンの多いカメラブランドのグローバルサイト。サイトを使ってみるとすぐわかりますが、PCサイトというよりもむしろスマートフォン・タブレットを強く意識したような設計になっています。
ニュースサイトの事例。ニュースサイトのように、ユーザーにリピートさせたり、サイトを回遊させたりすることが重要なサイトでは、表示の速度は無視できない問題です。レスポンシブWebデザインは少しソースが増えてしまうため重くなると言われてはいますが、このThe Boston Globeをスマートフォンで閲覧しても、あまり気になりませんでした。今後、端末の処理速度や回線速度が速くなることを見越すと、ニュースサイトもレスポンシブWebデザイン化が進むかもしれません。
こうして見てみると、BtoBの企業や、規模の大きなサイトも、レスポンシブWebデザインで対応させていますね。
マイクロソフトがテストをしていたとなると、やはりレスポンシブWebデザインは決して一時の流行りではなく、今後の制作手法の一つとして確立されるのではないでしょうか。
※当記事に記載した各サイトのページ数は、サイト構造の確認用ツール『Website Explorer』を使用して確認しました。