Google、Adobe、Facebookの「モバイルファースト」
Posted by 角谷 仁
最近よく「モバイルファースト」という言葉を目にするようになってきました。今回は、Google、Adobe、Facebookがどのように「モバイルファースト」という言葉を使っているのかをご紹介したいと思います。今回ピックアップした動画は、モバイルファースト提唱者のLuke Wroblewski氏のサイトで紹介されているものです。
Googleの場合―World Mobile Cogress (2009.11)
…このモバイルの革命を私は”モバイルファースト”と呼んでいますが、そのガイドラインはシンプルで、「何をするときでも、まずモバイルから」というものです。私が気づいたのは、トップにいる開発者や若くてスマートな会社はまずモバイルから考えているということ。彼らは、モバイルの相互通信性(connectivity)や、位置(location)、地域性(locality)、インタラクション(interaction)の可能性を考えることから始めています。それも私の世代では考えたこともなかった方法で、です。―Google CEO Eric Schmidt
Facebookの場合―Warm Gun design conference (2010.8)
私たちは今、モバイルファースト・ウェブセカンドでの考え方に注力し始め、たくさんのプロダクト開発を進めています。最近ローンチしたplaces products(※注:2010年8月にfacebookはCheck-Inサービスをローンチしました)はそのいい例だと思います。私たちは、さらにもっとモバイルを理解しデザインに反映していくでしょう。
一つ手短に補足させてください。デザイナーはモバイルの制約に戸惑っていますが、制約のあるプラットフォームであるモバイルは、実は私たちにウェブ(PC)のデザインの方法についてたくさんのことを教えてくれるのです。これは素晴らしいことだと思います。―Facebook Director of Design, Kate Aronowitz
Adobeの場合―Adobe Max 2010 conferenceにて。
(前半省略 モバイルでインターネットをする人が、デスクトップPCでインターネットをする人を超える話)…いまはここにいる多くの方が、デスクトップで見る人向けにコンテンツを作っていると思いますが、それは変わっていきます。私たちは考え方をシフトさせる必要があり、今後はモバイルを先に作ることを考え、コンテンツを作る時はモバイルの性質を考えて取り組まなければならない。なぜなら、訪問者の多くはモバイルデバイスをPC以上に使い始めるようになるからです。これは180度の転換であり、またこれは人々のコンテンツ利用方法の大きな変化なのです。(後半省略)
―Adobe CTO, Kevin Lynch
まとめ
どれも古い動画ですが、モバイルに取り組んでいくためには従来のやり方に縛られない発想の転換が必要だと言っている点は共通です。それはこれからさらにモバイルが拡大していく日本国内においても言えることだと思います。