スマホ時代のコンテンツ作り

Posted by 服部 丈 

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PCからスマホへとWeb閲覧の主戦場が移り行く中で、コンテンツの作り方にもスマホならではの視点が求められてきます。今回はいくつかのキーワードから、スマホ時代のコンテンツ作りについて考えていきます。

 

 

 

 

簡単な操作性

 

DeNAやGREEといったソーシャルゲームが携帯電話では多くの人に使われるコンテンツとなっています。中でもカードゲームは人気最上位の目玉商品。聞いたことのあるタイトル名はカードを利用しているケースが多いですね。

 

 

カードゲームの特徴は「簡単に勝負がつく」「操作がスムーズ」という点です。スマホがよく利用されている時間と言われるのが、いわゆる「スキマ」となる時間。電車の中や、何かを待つ時間など短い時間の暇つぶしとして利用されるケースです。カードゲームはそういった5〜10分の短い時間にうまく潜り込むことに成功していると言えます。いかに短い時間で完結し、十分に楽しんでもらうかは頭に入れなければいけませんね。

 

 

ページの遷移は少なく

 

 

大幅に改善されているとはいえ、通信環境はスマホを利用する上で煩わしさを感じる問題の1つです。コンテンツを最後まで閲覧するために移動するページ数が多くなるほど、離脱の要因となってしまいますね。1つのページで複数のステップをクリアできるようにボタンを工夫したり、ステップ自体を削ったりする作業が必要になります。

 

 

また前述したことにも重なりますが、最後までコンテンツを楽しむために必要な目安時間を記載しているとユーザーには喜ばれます。これは多くのブログで「読了時間:◯分」と記載されているのが良い例です。

 

ビジュアル

 

 

動画の表示も無理なくできるようになったスマホでは、ビジュアル面をしっかりと意識する必要があります。文字をしっかりと読み込むのではなく、パッと判断できる画像によるアピールは、ここまで書いてきたようにスマートフォンユーザーとの親和性は高くなります。画面の制約からも文字をしっかりと読み込むことは難しく、スマホ登場以前に「ケータイ小説」が流行ったように文章もライトなものが受け入れられる傾向は続いています。もちろん読まれるブログや情報サイトは魅力的なコンテンツですが、今後は少しずつビジュアル中心のコンテンツが主流へとなっていくのではないでしょうか。

 

 

他のテクノロジーやSNSとの連携を考慮する

 

 

GPSやARといったテクノロジーは、スマホのような持ち運び可能な高機能デバイスと組み合わせると無限の可能性が広がります。画面内での動きや遷移についてこだわるのも良いことではありますが、他の技術とうまく連携しながらコンテンツ全体を設計することで、よりユーザーに楽しい経験を提供することができます。

 

 

また、そういった楽しかった経験をSNS上で共有してもらうことも重要です。ソーシャルボタンの配置や、自然な形で共有できるようアピールすることも忘れてはいけませんね。

 

 

机の上での作業が前提となるPCとは違い、スマホの利用シーンはあらゆる場面へと広がりを見せます。アプリ、Webサイトなど種類を問わず、シーンに最適化したコンテンツを準備することが重要になります。

 

最後に

 

 

スマホのコンテンツを作るときには、徹底的にPCのコンテンツの考え方を捨てていく必要があります。Mobile Firstの考え方が、より大事な意味合いを持つようになっていきますね。

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