ショッピングの中心となるスマホ

Posted by 服部 丈 

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スマートフォンが生活に普及するにつれて、あらゆるシーンで利用されるようになっています。その中でも企業にとって目を離せないのが「ショッピング」での利用です。

 

shopkick

 

リアル店舗で

 

実際に商品の並ぶ店先でも、スマホを利用する顧客が増えています。

 

最初の用途は商品の検討段階。同一の商品が他店で安く売られていないか、似たようなデザインでより魅力がある商品はないか。スマートフォンで比較サイトや、ECサイトをチェックして商品情報から販売状況まで、あらゆる情報を手元で確認することができます。

 

次はユーザーでなく、店側にとっての利点です。たとえばディーゼルがQRコードから商品への「いいね!」を獲得するキャンペーンを開いたように、店先での販促活動で利用してもらうデバイスとして、多機能を備えるスマートフォンは非常に魅力的。

 

アプリのShopKickのようにジオフェンスを利用して顧客の居る場所などに合わせて適切な声かけ、クーポンやショップポイントの提供なども可能です。アプリなどを利用すれば、位置情報などを活用して、よりパーソナライズした広告を表示させることも可能です。こちらはTwitterのようにSNS企業も広告媒体として注目度が高くなっていますね。Webに誘導することで店舗を離れてからも、顧客との接点を保つことも可能になります。消費者がスマホから商品情報や良い評判などをSNS上に流すなど、うれしい副産物を生み出すことも期待できる一石二鳥とも三鳥とも言える存在と言えるのではないでしょうか。

 

 

また決済機能のあるスマートフォンならば、ユーザーは支払いのツールとして利用することができます。ユーザーにとっては財布を持たずに出歩くこともできるなど、利便性が高くなっています。

 

お店以外で

 

モバイル上でのEC市場、とくにスマホは、PCをしのぐ勢いで拡大を続けています。日本最大の規模を誇る楽天も代表取締役会長兼社長の三木谷氏も先日の決算発表の席で「われわれの流通総額の4分の1がモバイル経由のもので、そのうち半分以上がスマートフォン経由だ。スマートフォンは著しく急激な勢いで成長している。3年以内にはスマートフォン経由の流通総額が全体の50パーセントを超えてくるのではないかと思う」と語っています。

 

またスマホではTV番組の視聴中や、街頭の広告を見かけたタイミングで、すぐにショッピングへと、つなげることが可能です。店舗に行ったり、PCを軌道する時間や場所を確保したりする手間を大幅に省くことが可能となるスマホのおかげで、これまで以上にアテンションから購買へと続く道は、ますます障壁が減ってきています。企業・店舗側からすれば最高の「売り場」となっているのではないでしょうか。

 

商品購入のハブとなるスマホ

 

単なる通話、Web閲覧のデバイスでなく、様々な行動を実現できるスマホは、重要性を増しています。単純なサイトだけでなく、大きな枠でユーザーの行動を把握し、適切なタイミングで、適切な用途を提供することが企業活動の中でスマホを最大限に活用する秘訣となるのではないでしょうか。

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